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zoom RSS 宮崎吾郎『ゲド戦記』

<<   作成日時 : 2006/07/31 17:08   >>

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ジブリ映画最新作『ゲド戦記』を観に行って来た。
(これから観に行かれるからは、楽しめなくなる可能性がありますのでお読みになられない事をお勧めします。)














今まで観たジブリ作品の中で、初めて途中で帰りたくなった作品だった。
第一に絵が汚いのだ。(あくまでジブリレベルの映画として)
キャラクターの色使いと背景の色味の落差が激しいせいなのか、キャラクターの動きが単純なせいか、キャラクターの表情が乏しいせいか、色に対するこだわりを感じられないせいか、物語が退屈で絵ばかり観ていたせいか、粗が目立つのだった。
ジブリ作品という事で、映像には期待していたんだけれども、『風の谷のナウシカ』の頃の手書きで作っていたころの映像よりチープな感じがした。
なんでもCGを使えばいいってもんじゃなく、監督する人のこだわりによって映像は大いに左右されるものなんだなぁと残念に思った(スタッフは充実しているはずなのに)
物語は、オリジナル作品でなく、世界のファンタジー大作『ゲド戦記』シリーズの3作目を元につくったそうなのですが、なぜ3作目にする必要性があったのか、観ただけではわからない。
パンフレットに書いてあるのかもしれないけれども、あまりにもつまらなすぎたので、帰りはそそくさ出て来てしまって、そんな気も起こらなかった。
「世界の均衡が崩れている」所為で町では、人身売買、麻薬中毒、バッタもん販売あったりまえという世界で、冒頭なんの説明もなく王である父親を殺したアレンという王子が、偶然ハイタカ(ゲド)とであって、なんとなく旅を共にする、そしてまた偶然人狩りに襲われていたテルーという顔半分やけどを追った少女を助けるがそのシーンはさわりに過ぎず(人狩りのボスも主要キャラの為、人物紹介の為のシーンにしか見えない)なんの関わりを持たず別れる、が、のちにアレンが人狩りに捕まって人身売買に連れて行かれようとしている時にスーパーマンのようにゲドが助けに来てくれて、昔なじみのテナという女の所に行くとテルーが住み込みでくらしているという偶然、こうも偶然を重ねられてしまうと、どっかのトレンディドラマみたな御都合主義的にキャラを配置しましたよ的な安易な考えで物語を作っているようにしか見えなくって、おそらく(読んでいませんが)原作が膨大なせいかもしれないけれども、主要なキャラクターだけで事が完結してしまうような小さい物語になってしまっているのに「世界が云々」なんていわれてしまうともうウンザリしてしまうんだよなぁ。
それから、ここ数年ジブリはアフレコをキャラクター個々別々で収録しているそうで、そのせいか否か、会話に熱を感じられない。
元々、物語に抑揚がなくって、クライマックスも安心してみられてしまうという程退屈なつくりだから、熱を感じないのはこのせいもあるけれども、宮崎駿の選ぶ台詞のいいまわしなどであれば、たといキャラクター別アフレコでも成り立っていたのが、なんの特徴もないありきたりな台詞の連続では同時に録音した掛け合いをした方がもうちょっと熱い響きも生まれていたかもしれないのに、なんともつまらない。
有名な役者を使うのもいい場合もあるけれど、今回は全部失敗だろう。
声と顔の違和感が今回はあまりにも大きすぎたし、アニメの芝居と活劇の芝居を混同してしまっているのか監督は、なんとも芝居が活劇の芝居なのだ。
とくに香川輝之のやった人狩りのボスの役がおかしい、カルト人気が出そうな位におかしい。
芝居が過剰で、だんだん声とそれをアフレコしている香川さんの顔の想像図を比べちゃったりして、それで笑えてしまいそうな位変な感じがした。
それに端役まで有名俳優を使うなんてのは何なんでしょう?
カメオ出演っていうのならわかるけれど、ギャラだしているんでしょう?
冒頭の王様の声は、まったくもって王様じゃぁないよ。
それだけで冷めちゃった。
まわりの従者の方が王様みたいな声をしていたのには、おかしさを通り越してあきれてしまった。
ジブリ映画にでるのが、ひとつのステータスになるのはわかるけれども、キャスティングをもう少し考えて欲しいものです。
主役の岡田准一にしても、別に誰でもいいじゃん、王子という説明が冒頭になかったら誰だかわからない説得力のない芝居だよ。
『もののけ姫』のアシタカは、よかったなぁ。
あぁいう存在感のある声がなかったら、ただの話題作りでの出演だったら、演ったらだめだよ。
「僕には、まだ無理です」って断らなきゃだめだよ。
唯一、ホロっときたのはテルーが丘の上で歌っているシーンでした。
テレビのCMでは、たいした事ない唄だし、趣味じゃないなぁと思っていましたが、いい唄ですね。
アレンが泣いちゃうのもわかります。
でも、それだけでいきなり二人の心が解け合っちゃうというのが御都合主義的だなぁとひねくれ者の自分には納得しかねる後の展開。
もう少し丁寧に『天空の城ラピュタ』みたいな逆境の中で結びつく二人っていうのならわかるけれども、そんなワンシーンでわかりあえちゃうのがどうも安易に見えてしまう。
それに『ゲド戦記』は物語がこじんまりしているせいで、他のジブリ作品における町や村の人との関わりが殆どない。
まわりの名もなき人との関わりによって物語の世界の厚みが増すものなのに、それがないから薄っぺらい感じがする。
よって、つまらなさが増幅されてしまうのでしょう。
総じて世界観にこだわりがなくって、うわっつらのテーマを訴えたいのがありありと見えてしまうために退屈な映画になってしまったのでしょう。

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